【KIZUNA-絆ー】 こだか和麻
【いちごが好きでもあかならとまれ。】 雁須磨子
いちごが好きでもあかならとまれ。 (バーズコミックス ルチルコレクション)
雁須磨子先生の初期の作品。
私が初めて読んだ須磨子漫画でもある「いちごが好きでもあかならとまれ。」。
この漫画のタイトルを見たときに「何てオシャレだろう!」と当時の私は思った。
今までドロドロぐちょぐちょのBLを読むことが多かった私にとって、こんなふんわりゆるーい感じのBLがとても新鮮だった。
続きを読む【ソウルフルメドレーズ】 藤たまき
私が「月刊マガジンビーボーイ」を読み始めて、本当に大好きになった「藤たまき」先生の短編集。
表題作の「ソウルフルメドレーズ」は主人公は小さくて可愛い「六実」だが、当時の私はクールできれいな双子の弟「翠」に夢中になる。
この蒼と翠の双子が良いのだ。
チューもやらかして、「何でこの双子がくっつかないんだ!」とヤキモキした。
「蒼」と「翠」はもちろんそんな気はないかもしれないが、二人の愛にキュンキュンした作品だった。
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BL漫画・小説雑誌を読み漁る日々が始まる
通販や電子書籍なんてまだまだ普及していなかった時代に私はBLにハマった。
BL漫画1冊手に入れるために田舎から都会まで電車で1時間かけて買いに行く、などという苦労は今じゃ考えられない。
でも私はBLのためにバスに乗り電車に乗り、自転車を1時間漕ぎ続けてBL漫画の置いてある本屋へと向かっていた。
その苦労があるからか、その時集めたBL作品は今でも大切に保管している。
BL雑誌を読み漁る日々
尾崎南作品を読み終えた後、私のターゲットはBL漫画雑誌に移った。
当時あったBL漫画雑誌「MAGAZINE BE×BOY」「BE・BOY GOLD」「GUSH」「Chara」「drap」「花音」「麗人」「ピアス」「ラキッシュ※」「いちばん好き※」(※だんだんとBL色が減ってくる)などまだまだあったと思うが今思い出せるのはコレくらい。
部屋はBL雑誌で溢れていた。とにかくBL雑誌なら何でも買っていた。
そのなかでも
この3冊は長年欠かさずに購入していた。
今でも続いているのか・・と感動。そして今は電子書籍で簡単に読むことができるのか・・・と驚愕。
冬水社の「ラキッシュ」「いきばん好き」という雑誌も大好きだったのだが、だんだんとBL色が薄れていったため好きな作家さんのコミックのみを買うように。
当時は冬水社のコミックは本屋さんに置いてなかったために注文書を直接会社に送る必要があった。でもそんな手間をかけても素晴らしい作家さんが多かった。
「森本秀」「あべ美幸」「杉浦志保」「葉芝真己」「小田切ほたる」「坂崎としき(楢崎壮太)」「村上左知」「芳崎せいむ」などの作家さんたちが冬水社で描かれていて、いつも本が届くのを心待ちにしていた。昔はグッズも注文して買えていたのだが、今はあるのかな・・・。
当時の冬水社のコミックは今では手に入り難いものばかりなので大切にしている。
今の私はBL雑誌は滅多に買うことがなくなった。買うとしても電子書籍で。
あのBL雑誌で埋もれていた私の部屋を懐かしく感じる。
私がBLの世界に魅了された日
あの日を今でもはっきりと覚えている。
当時は「セーラームーン」がとても人気で、私もセーラー戦士たちの真似事をして遊んでいた。
「りぼん」と「なかよし」を読んでいた小学生の私は、友達の家で友人のお姉さんが持っていた少女漫画誌「マーガレット」を借りた。
「マーガレット」は小学生の私にとっては少し大人の漫画誌というイメージがあったので、ドキドキしながら読んだ。
そして出会ったのだ。「絶愛」に。
本当に、本当に、本当に衝撃的だった。
「マーガレット」に掲載されていた他の胸キュンのラブストーリーとはあきらかに違う。絵柄も荒々しくて全く違う。
そして何よりも内容がすごかった。こんなにも激しい愛があるのかと衝撃を受けた。
というか、この漫画を読んだ時に私は本当にひっくり返った。
あの衝撃は今でもはっきりと覚えている。
結局その日のうちに本屋さんへ行き、貯めていたお年玉で発売されていた全巻を購入。
読んで読んで読みまくった。1日中読んでいた。
そのときは「やおい」と言う言葉も、他のBL漫画も存在していることを知らず、とにかく「尾崎南」というカリスマにハマってしまった。
これはまた別の機会に語るが(長くなるので)、当時の人気同人作家さんは色々すごかった。
誕生日パーティーやダンスパーティー、船上パーティーの開催、ファンクラブ、そして作家自身の写真集も出していた。
その世界に私も憧れたが、小学生の身ではコミックを買うので精一杯。だが今思えばそれだけで済んで良かったと思う。友人のお姉さんはすごい金額を投資したらしい。
「尾崎南」作品ばかりを熱中して読んでいたある日、ふっと冷静になり周りが見えるようになる。当時の本屋さんでは隅っこにひっそりと置いてあるBL漫画・小説が目に付くようになったのだ。
このあと、私は様々な素晴らしいBLの名作と出合うことになる。